皆さんは海老の種類をあげてくださいと言われると、どの海老が浮かびますか?
伊勢えび・クルマエビ・ブラックタイガー・アマ海老・・・。
海老は現在分かっているだけで3000種もの種類が存在しているんです!
その中で、近年(2014年)騒がれたのが「産地偽装」と「種類偽装」。
ホテルや百貨店などで相次いで発覚した偽装問題ですが、
その中で目立って多かったのが、「海老」の偽装です。
海老は茹でてしまうと赤くなり、素人ではとても判別できない食材のため、
産地や種類を偽装した海老をぱっと見ても高級海老に見えてしまうわけです。
海老は茹でると赤くなり、判断が難しいエビの種類ですが、実は生の状態ですと皮をむいた
あとでも比較的に見分けることが出来ます!
今日騒がれた産地偽装で多かったクルマエビとブラックタイガーも、生の状態だと一目瞭然です!
尻尾の部分をよーくご覧ください。
尾の先端が黄色とブルーの縞模様があるのが”クルマエビ”。ほぼ1色なのが”ブラックタイガー”です。
ご家庭でもエビフライを作るときなどに購入されるブラックタイガーですが、天然の
ブラックタイガーは「シータイガー」と呼ばれ、実は高級品として扱われています!
皆さんはロブスター=オマール海老だと思っていませんか?
実は!ロブスターと言うのは業界的には、海外で漁獲された伊勢海老も含まれてしまいます!
「国産伊勢海老」という呼称は「日本国内」で漁獲された伊勢海老だけが認定されるものであり、
海外で漁獲された伊勢海老は「○○産伊勢海老」と呼ばれなければなりません。
単にロブスターと言った時、外国産のイセエビをさしたり、オマールロブスターをさしたりと
区別をしていないことがよくあります。
「○○産伊勢海老」はイセエビ科(イセエビ類)の海老の仲間であり、オマールはアカザエビ科(ザリガニ類)に属し
大きな爪が特徴の海老で
この2つは見た目にもまったく異なる種類のエビです。
「ロブスター」の言葉で外国産伊勢海老とオマールロブスターの2つの意味にとれる事が問題を大きくしています。
日本の海老の消費率はアメリカに次ぐ世界第2位(2002年測定データに基づく)です。
1997年から減少傾向にはありますが、まだまだ日本はEverydayEbidayの国です。
皆さんは「せみ」、「ぶどう」、「おに」、「うちわ」という言葉を聞いて何を想像しますか?
実はこの4語、全て海老の名前です!
一言で海老と言っても現在分かっているだけで約3000種もの海老が存在します。
曲がった海老の姿は同じでも、味は想像以上にとてもバラエティー豊かな食材です。
今回は日本で良く食される海老の味をご紹介いたします。
北海縞(しま)海老(ホッカイエビ)
全身が黄緑色と緑褐色の縦ジマ模様からシマエビの別名を持つ海老です。
宮城県以北の北日本や日本海北部に生息し、7月を中心に、主にかご漁業により漁獲されます。
味は海老と言うより蟹に近い味です。
新鮮なものは茹でると縞模様を残したまま赤に変わります。
クロザコ海老(モサエビ、ホンサモなど)
日本海で漁獲されるどちらかというと地方的な海老で、関東ではあまり見かけない海老です。
鳥取ではモサエビ、ホンモサなどと呼ばれています。
野性味あふれる味で、とても濃厚な味です。
アマエビを好むのが女性なら、コクがあるので男性向けの小海老です。
ヨシエビ(アキエビ、イシザキエビなど)
体長がオス150mm、メス180mmと大型の海老で日本でもよく食べられています。
標準和名は各水域に生えるヨシという草に由来します。
多獲される夏から秋にかけてが旬。
臭みも感じず、旨みや歯ごたえだけを楽しめます。
蝉海老
見た目はとても独特で、体長も30cmと、とても大きな海老です。
房総半島以南で見かけられますが、ほぼ日本では流通されない海老です。