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海老の健康

早稲田大学教授に聞く海老の機能性

矢澤 一良先生

お話を伺った先生 矢澤 一良先生
(早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 研究院教授)

生活習慣病において重要なことは、悪くなった病気を治す「治療医学」よりも、病気になる時期を遅らせる「予防医学」です。ヘルスフード(サプリメントを含む)の有効利用により国民の健康度をより高めることが予防医学の究極の目標であり、それが国の医療費の削減に繋がり、さらには産業界や医学界の振興に結びつくものと考えます。

【略 歴】

1972年
京都大学・工学部・工業化学科(福井三郎教授) 卒業
1973年
(株)ヤクルト本社・中央研究所入社、微生物生態研究室勤務
1986年
(財)相模中央化学研究所入所(主席研究員)
1989年
東京大学より農学博士号を授与される
2002年4月
東京水産大学大学院(現東京海洋大学大学院水産学研究科
ヘルスフード科学(中島董一郎記念)寄附講座 客員教授
2012年4月
東京海洋大学 特定事業 「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に
関する研究」プロジェクト (特任教授)
2014年4月
早稲田大学ナノ理工学研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門(研究院教授)
海老(エビ)は何種類いるの?

私たちが普段何気なく食べている海老で思い付くのは、車海老、伊勢海老、芝海老、甘海老、ブラックタイガー海老、バナメイ海老・・・こんなところではないでしょうか。エビの仲間は世界中に約2,400種類が生息しており、そのうちの約180種類が商業的に漁獲されています。日本では、泳ぐ海老類約30種、歩く海老類約10種が漁獲されていますが、漁獲量が少ないため地元で消費され、殆どの種類は輸入されています。

海老の殻は食べたほうがいいの?

もちろん食べたほうが良いです。海老の殻には、動物性食物繊維=「キチン・キトサン」が豊富に含まれています。キチン・キトサンには、食事中のコレステロールの吸収を抑える効果があり、さらには血中の悪玉コレステロールを下げる作用があります。また、免疫活性作用、肥満防止、整腸作用があります。

海老(エビ)はなぜ赤いの?

海老の赤い色素は「アスタキサンチン」です。藻やコケに含まれるアスタキサンチンを、パワーの源として体内にため込み赤く発色します。特に大切な目に集中して、多くのアスタキサンチンが蓄えられています。近年では、アスタキサンチンは化粧品にも使われるほどのアンチエイジングの有効成分として注目されています。

アスタキサンチンの効果効能は何??
  • お肌のアンチエイジング効果
    アスタキサンチンの強力な抗酸化力は、紫外線によるお肌の老化を防ぎます。そのお肌に対する効力はビタミンEの約25倍、ビタミンCの約90倍というデータがあるほどです。
  • 脳機能を改善し、集中力を高める
    記憶力の衰えや物忘れが気になる。集中力が続かなくなってきた。このような不安のある方に、脳機能を高める働きを持つことが分かってきています。
  • 生活習慣病の予防と改善
    太りやすくなってきた。コレステロール値、血圧、血糖値が上がってきた。このような動脈硬化の原因になる悪玉子レステロールの酸化を抑えます。また、生活習慣病を引き起こす体内の炎症成分や、血糖上昇を抑える作用も確認されています。
  • 内臓脂肪を減らす
    アスタキサンチンを飲んだマウスは、飲まないマウスに比べて内臓脂肪は約27%、皮下脂肪は約39%の蓄積が抑えられました。
  • 体や目の疲労回復に役立つ
    持久力を上げ、疲れにくくなります。これは、アスタキサンチンが筋肉の損傷の原因となる活性酸素を抑えるから。同様に目の疲れも抑え、眼精疲労の改善に役立ちます。
白エビはどうして赤くないの?

富山湾で漁獲される白エビは、透明感のある淡いピンク色の姿が美しいことから「富山湾の宝石」と呼ばれています。赤海老と対称に白いのは、餌となる海中の藻や植物プランクトンにアスタキサンチンが少ないために白いままになります。また、体が赤い甘えびの寿命は約10年に比べて白エビの寿命ははるかに短い2~3年ほどです。卵の数も甘えびとは、桁違いに少なくなります。アスタキサンチンのパワーは、寿命や生命力にも関わっています。
【豆知識】私たちが普段よく食べている「鮭」が赤身の魚ではなく、白身魚であることをご存知ですか?
ではなぜ、白身魚が赤身になるかというと、海に出た鮭は小さなエビに似た形をしたオキアミなどの甲殻類動物性プランクトンを食べながら、寒い寒い海水の中を泳ぎながら逞しく成長します。産卵するために、生まれ育った河川の上流を目指して遡上のする際に、たくさんのパワーが必要となります。そのパワーの源が、身体に蓄えた赤い成分(=アスタキサンチン)です。産卵を終えた鮭の身は、鮮やかな紅色が色あせて、薄いピンク~真っ白になります。赤い色とのお別れがこの世のお別れということになるのです。

海老(エビ)は身体にいいの?

海老は良質な動物性たんぱく質が豊富な一方で、低脂肪ということから「体に良い」と評判が高い食品です。カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラル類、ならびにビタミンE、タウリン、グリシンなどが多く含まれています。

海老(エビ)の栄養素はどんな機能性があるの?

アスタキサンチン
お肌に対する効力はビタミンEの約25倍、ビタミンCの約90倍、抗酸化力はなんと!!ビタミンEの500~1000倍と言われるほど強力な抗酸化力を持ち、免疫力を高めます

コラーゲン
お肌の新陳代謝(ターンオーバー)を高めお肌の調子をととのえたり、関節や腱、靭帯を強くします。

タウリン
血中のコレステロールを減らし、脳内では神経伝達物質として作用し、交換神経を抑制し高血圧を改善します。

グリシン
美肌に必要な「コラーゲン」を構成する重要なアミノ酸

アルギニン
精力増強効果

アスパラギン酸
生体を維持するミネラル類を体の様々な部分に運ぶ

グルタミン酸
たんぱく質の合成や分解、他のアミノ酸への転換、尿素の結合など体内の生理現象に重要な働きを担う

ビタミンE
活性酸素を消去する抗酸化作用がある

亜鉛
皮膚や粘膜を作るコラーゲンの代謝を促し、たんぱく質を合成して皮膚や粘膜を新しく作り替える。


赤血球を作り、酸素を結合し運搬と貯蔵をする。

海老(エビ)はプリン体が多いの?

細胞の中の核酸を構成する成分で、ほとんどすべての食品に含まれ、細胞数の多い食品ほどプリン体の含有量が多いといえます。
そんなほぼ全ての食品に含まれるプリン体ですが、海老は下記の5段階のどの部類だと思いますか?

  1. プリン体の極めて多い食品 100gあたり300㎎以上
  2. プリン体の多い食品 100gあたり200~300㎎
  3. プリン体のやや多い食品 100gあたり100~200㎎
  4. プリン体のやや少ない食品 100gあたり50~100g
  5. プリン体が極めて少ない食品 100gあたり50g以下

答えは3です。

  1. クロレラ3183㎎、ビール酵母2996㎎、ロイヤルゼリー403㎎、干しシイタケ380㎎、鶏レバー312㎎など
  2. 豚レバー285㎎、牛レバー220㎎、カツオ211㎎、マイワシ210mg、マアジ(干物)246㎎など
  3. 車海老195㎎、芝海老144㎎、牡蠣185㎎、牛肉(心臓)185㎎、豚肉(肝臓)195㎎など
  4. ほうれん草51㎎、マイタケ99㎎、カリフラワー57㎎、豆もやし57㎎、うなぎ92㎎など
  5. 玄米37㎎、白米26㎎、チーズ6㎎、数の子22㎎、オクラ40㎎、いくら4㎎など

このように数値に表わすと意外にもこの食品が!??と思われたのではないでしょうか?

ただこれは100gに含まれるプリン体の数値です。
食す固体重量がそれぞれ異なるため1回の食事の量で摂取できる量をイメージしてみてください。
プリン体が高いから食べられない、プリン体が少ないから取り入れるというのは一つの目安ではありますが、バランスが最も重要になります。過剰な取りすぎをしなければ体に害はありませんし、むしろその食材の他の栄養素とのトータルバランスを考えると素晴らしいタンパク源である可能性があります。

食事を美味しく楽しくするためにも、一番大切なのは身体が喜ぶバランス食だと考えます。

武運を祈って武将は食べていた!!

武将イラスト

海老のとげのある固い甲が武将の鎧を連想させるうえに、茹でると色が
赤色になるところから、海老は名だたる戦国武将たちの祝い膳として
食されていました!

戦国時代から海老は強運を招きよせ、さらに不老長寿をもたらす
食事として考えられており、織田信長や豊臣秀吉の膳にも海老料理を
きちっと並べられていたそうです。

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