一般社団法人日本海老協会(事務局:東京都中央区築地6-23-12 代表理事:藤井務)は、
子どもたちにお魚への興味関心を持ってもらう食育活動として、全国5つの学校での出前授業を実施しております。この度7月19日に千葉県松戸市立馬橋小学校での出前授業を行いました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
出前授業は子どもたちに海を守ることの大切さを知ってもらい、あわせてお魚に興味関心を持ってもらう食育活動として実施しています。子どもたちが出前授業で学んだことをご家庭で話すことで、家族での食育についての話題作りに繋げることも狙いです。
出前授業は全国5校を対象に実施します。第2回目である今回は、千葉県松戸市立馬橋小学校で111名の生徒を対象に、夏休み前の一学期最後の締めくくり授業として開催いたしました。海老の殻剥き体験や魚食文化についての授業を実施。昨今の情勢を顧みて、衛生面や環境に配慮して体育館で実施しています。
第1回目の出前授業は神奈川県三浦市立南下浦小学校で実施し、プロの板前である根岸和也さん(ねぎお寿司 千葉県鎌ケ谷市)が鯛を使った出汁の取り方をレクチャー。次回の出前授業は広島の小学校の開催を予定しています。
当社は、海老食の普及促進とともに、おいしい水産物をいつまでも届ける為に海ゴミ削減やフードロス削減を目的とした活動も行っております。
昨今日本人の魚離れにより、子どもたちが魚介類に触れる機会が少なくなる中で、海洋問題に関心を持ってもらえるよう出前授業を開催しております。
今回は「普段みんなが食べてるものってなあに?」をテーマに海老を題材として授業を行いました。エビの絵をイメージで描いてもらい実物と比較して違いを知ってみたり、実際に殻を剥いて形を確認したりしました。
授業内では水産庁長官任命 お魚かたりべ 早武忠利さん監修のもと、クルマエビの解剖も実施しています。
海老に触れることが初めての子どもたちもおり、子どものうちから魚食文化に触れることで、大人になってからの調理する抵抗などを和らげられると考えています。子どもたちへの質問では、普段お味噌汁のお出汁などで知らずに食べているはずの鰹節について、約6割の子どもたちが「食べていない」と回答をしています。このように、普段何気なく食べて栄養になっているものがそもそも何なのかを伝える授業となっています。
授業の最後には、海老協会が開催中の自分の考えた料理が再現される『夢の料理コンテスト』のイラスト描きを宿題としました。
https://ebikyoukai.jp/ebifes/dream_cooking/
小学校の授業の中でSDG’sに関連した授業を行いたいというとき、プロの料理人や水産関係者が授業をしてくれることで、先生では教えられない食育を伝えられることを期待されています。
例えば、海老は頭を落とすと重さが半分になるということは、プロだからこそ知っていて伝えられる「もったいない」についての内容です。
今回の出前授業では、先生たちが実際に有頭海老の頭をもぎ、そこからお出汁を取って給食のお味噌汁に出しました。生徒と先生たちが食育について話をするきっかけとなりますし、日ごろの給食の時間が「食を考える時間」にもなればと考えています。
子どもたちから講師に対して、様々な質問が飛び交いました。
①いちばん速い魚はなんですか?
➡️カジキマグロ
②海老はなぜ茹でると赤くなるんですか?
➡️タンパク質と分離したアスタキサンチンが元の色を取り戻すため。
③海老の目の下にあるツノは何のためにあるの?
➡️泳ぐ時に、水平に保つため。
④海老はなぜ丸くなるの?
➡️外敵から攻められたときにお腹の筋肉を使って逃げるため。
など、たくさんの質問があがりました。